蓮の花と観蓮節

その昔の中国(まだ太陰太陽暦、いわゆる旧暦が使われていた頃の)では、6月24日は「観蓮節(かんれんせつ)」と呼ばれ、蓮の花が開く様を眺める「観蓮会」が開かれました。

この中国の風流な行事は、江戸時代の儒学者たちによって日本にも紹介されて、上野の不忍池で催されました。

蓮と言えば思い出されるのが、大賀蓮

大賀ハスは1951年にハスの研究者であった大賀一郎博士が千葉県千葉市検見川の落合遺跡(縄文時代の遺跡)から発掘されたハスの実3つの内の1つを発芽させることに成功したもの。

発芽したこの古代の蓮は見事に花を咲かせ1952年7月18日開花)、現在では全国各地にその子孫の蓮が花を咲かせています。

ちなみに、同遺跡から発見された古代の丸木船の木は放射性炭素年代測定の結果、3000年以上前に生きていた木であることがわかっています。

ハス自体の年代はというと発芽実験のため3つとも使われたため測定されておらず、はっきりとはわかっていないそうですが、丸木船の木から1000年後と考えても、2000年以上昔、弥生時代以前のハスであることは間違いありません。

この古代の蓮で有名な大賀博士が中心となって、昭和35年(1960年)から不忍池で、観蓮会が行われるようになりました。

大賀博士たちの観蓮会は旧暦時代の6月24日から日付だけ一月遅らせた、いわゆる月遅れの日付、新暦の7月24日で行われました。

蓮の花は7月〜8月ごろにかけて見頃になる花です。

今頃は、どこかの池できっと花を咲かせていることでしょう。

泥の中から生まれながら、泥に染まることなく美しく咲く蓮の花を探して、眺めてみてはいかがでしょう。