今日は上野で!インキネン指揮日本フィル定期(二日目)

5月の東京定期はインキネンによるワーグナー・プロ第3弾として、楽劇「ラインの黄金」。

しかもサントリーホールではなく、上野で”生の日本フィルの響き”を確かめるチャンス。

本当の日本フィルの響きは、数年前にミューザ川崎シンフォニーホールで、インキネンの振る「幻想」で確かめていますが、嘗ての本拠だった「上野」で聴くのは、昔懐かしい人に逢うような気がして、ドキドキします。

会場は「上野」。

東京文化会館などとイライラするほど長ったらしい名前は使わない。

「上野」です。

電車で行く場合は、アクセス最高のホールです。

改札口から玄関が見えるのですから。

昔は殆どの演奏会を、この東京文化会館で聴いていました。

N響も日本フィルも読響等々も、小ホールでの室内楽も含めて、どれだけ親しんだホールだろうか。

1962年に初めてコンサートを聴いて以来、私の聴く耳は「上野」で作られたと云っても良いのです。

響きはデッド系ですが、今も名ホールです。

内装もコンクリート打ちっ放し。

反響版として木材を所々に貼り付けた構造です。

そのコンクリートも、もうすっかり乾燥しきっているので、今や音響は過去最高の状態にあるホールです。

しかも在京オーケストラはどこも演奏技術は格段に向上しているのです。

偽物の響きのサントリーホールは8月いっぱい改装中。

その間はここで在京オケが公演する機会があるのです。

日本フィルをここで聴くのは何十年ぶりだろうか?

故渡邊暁雄さんの指揮を初めて聴いたのも「上野」。

サヴァリッシュ指揮するN響定期もこの「上野」でした。

生涯忘れ得ぬ思い出は、カール・リヒター指揮ミュンヘンバッハ公演と、カルロス・クライバー指揮ミラノスカラ座の公演。

特に1969年の前者は、反安保闘争最中でもあり、週刊新潮が大々的に扱うなど、音楽界が社会問題として扱われた歴史的にも稀なケースでした。