ボブタロスさんのフィッティング!、パート1

■ ボブタロスさんのフィッティング!、パート1

フィッティング&ライドの黒姫高原るんるん合宿に参加していただいて、フィッティングしているので、交換したというシマノの黄色いクリートの位置以外の大きな変更はないはずです。クリートの設定は前後位置、内外、取り付け角度とも最適な位置からずれていました。

まず、20分間固定のローラー台でペダリングしてもらい、足の動きを正面と真横からチェックしました。最初に、脚の筋肉へかかる負荷位置に関係する、爪先よりに設定されていたクリートの前後位置を調整しました。

ペダリングしているとき、踏み込むフェーズでの足の角度を確認して、その角度の時で母指球と小指球を結ぶラインより、2mmから3mmペダル軸の中心位置が後ろになるように設定して、膝から下の筋肉郡への負担を減らし、足首の動きを少なくして踏み込む足を安定化させました。

その場で足を高く上げる足踏みをしてもらい、何の規制もない状態で自然な足の向きを確認しました。ウオーミングアップの段階のペダリングで出ていた、右足のカカトが踏み込む時に、わずかに外に出てい内股の傾向は、足踏みでも表れていました。

クリートの取り付け角度が左右とも自然な足の向きとずれているので、膝関節周辺にストレスがかかっています。ビンディングペダルは足をセットしても動かせるから、クリートの取り付け角度はだいたいでいいという人もいますが、それはよくありません、1mm単位での設定が絶対に必要です。

1mmくらいのわずかなクリートの位置のズレ、取り付け角度の場合はそのズレにより、ライダーは無意識に自然な足の向きにしたいと、小さいけれど常に足をひねって足の向きを調整する動きをしながらのペダリングになるので、何時間も走るとその繰り返しで、関節や靱帯や筋肉にストレスとなります。

左足の母指球の位置とカカトの位置の内側の出っ張りを結ぶラインは、カカトがわずかに内側へ入っています。いわゆるガニ股の傾向です。左右で足の向きが違うペダリングです。膝関節の通過位置は右脚がトップチューブ近く、左脚はトップチューブから少し離れた位置を上下しています。

左右の股関節の位置、左右の膝関節の位置、そして左右の脚の母指球のあたりが一直線になってペダルを踏み下ろすことを想像して、クリートの内外の調整をしてQファクターを調整しました。最後に足の自然な向きを配慮してクリートの取り付け角度を調整します。

足の自然な向きにクリートの取り付け角度を合わせることができると、膝関節周辺の痛みやストレスが発生しにくくなります。キャッチがスムーズになるし、意識的に足をひねると、軽く足をリリースできるようになります。

キャッチ&リリースがスムーズにできるようになったし、クランクを踏み込む時の足の安定化を実現できました。これでライダーのパワーをバイクに伝えるインターフェースの設定を終わり、回しやすく、そして踏み込めてパワーを継続的に発揮できる腰の位置の設定に入れます。

毎分80回転できる少し重い感じの負荷でペダリングしてもらいました。ドロップバーの上の直線部分を握って、腕にゆとりのある状態でペダリングしてもらい、自然に腰が移動していく位置を見極めます。

死点を越えて脚を踏み下ろすフェーズに入るとき、股関節周辺に詰まりを感じて脚がわずかに停滞しています。この脚の動きの停滞がケイデンスを上げにくい原因になっています。

股関節周辺の詰まり感を解消するために、サドルを4mmほど後ろへ移動して、脚が伸びきっていないか、サドルの高さを確認しました。下死点近くに足を止めて、膝関節を真っ直ぐにしたとき、足の甲がほぼ水平になる高さでした。サドルの高さは黒姫合宿での設定が守られていました。

これで踏み込めて回せるようになるはずですが、上半身のフォームで腰椎から背骨の微妙な曲がりが気になりました。これは座骨のエッジが触れる部分で床ずれ的な痛みが発生して、腰椎や背骨を曲げて支えて、お尻にかかる圧力を逃がしている可能性を示すものです。

サドルの座骨が触れる部分のクッション性やパッドの下のプラスチックベースの形状を確認して、座骨の触れる部分が水平になるように、ややサドルの先端を上げて取り付け角度を修正しました。前を上げ過ぎると尿道への圧迫が増すので、上げる量は1mm単位と微妙です。これで座骨周辺に集中いていた圧力を分散することができて快適になったようです。パート2へ続く。