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アンダーソン、ラヴィン、ウェイクマンバンド公演

4月18日(火)、渋谷はオーチャードホールにてARWのコンサートを見た。

前日行った知人に「なかなか良かったよ。」との感想をもらっていたので、だいぶ期待して行ったが、結果は予想をはるかに上回る衝撃的とも言える素晴らしいものだった。

 今年の10月で御年73歳にもなるジョン・アンダーソンの声は音圧、音程ともに申し分なく、声が見事に”楽器”として機能していたし、まさしくリーダーとしてグイグイ、バンドを引っ張っていた。

 相変わらずヤンチャなリック・ウェイクマンは、これも衰えを知らないかのごとくキーボード弾きまくりで、往年のマント姿とシンクロして煌びやかな音空間を演出していた。

 久しぶりのトレバー・ラヴィンもソリッドかつクレイジーにギターをかきむしり、ノリノリ。

 サポートメンバーのドラマーとベーシストは、あくまで原曲に忠実に、そして丁寧に下支えをしてくれて、3人メインを引き立てていた。

 昨年の本家イエス公演が驚くほどガッカリだったので、このコントラストは一体何なんだろうと思う。

確かにスティーブ・ハウはとても良かったのだが、他のメンバーのパフォーマンスに特筆すべき所がほとんど無かったのだ。おまけにベースのビリー・シャーウッドは大事な曲の最後=キメで大外しし、すっとこどっこい、イエスにおける黒歴史を作ってしまうくらいのヘタレぶりだった。

もちろん、彼らの優しさは私も好きなところだし、かばい合って何とか立て直そうとはしていた。

でもしょせん2流、3流のロックミュージシャンなのだ。

唯一の救いは大天才=ハウの演奏を聞けたこと。(私の中で最高のギタリストはハウなのだ。)

それに対して、今回のARWの3人はみなロック界における超一流ぞろい。

歴史を作った人たちだし、ビートルズピンクフロイド、レッドツェッペリンなど綺羅星のごとく輝くスターに対しても全く引けを取らない偉大な音楽家なのであった。

その3人が思いっきり暴れる演奏はホント衝撃的。

最初の『パペチュアルチェンジ』と『ホールド・オン』、この二曲だけでもお腹いっぱいになるくらいの充実ぶりだった。

初期イエスの荘厳さと中期イエスの破壊力が見事に一体化し、理想のイエスが2時間うねりを上げて疾走していった。