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季節は巡る

仕事というより個人的な話になるのだが(ただしお金の捻出元的には仕事的な話)昨日、おととい、と2日間、春の港街をなんとなく観光していた。観光、でいいのだろう、観光地らしい観光地に行った訳ではないが、観光地によくある、おみやげもの屋。木彫りグマやらその土地の名称やら有名施設が仰々しく筆書きされている提灯やらが陳列、鎮座しているショップ。変わった趣向のオジサンとなんとなく付き合わされている、おばさんの2人で撮りしきっている店から、時間単位で売上げと損益を突きつけては働くヒト達のネガティブなやりがいを引き出しているコマーシャリーな売場まで。というか、そういう場所を目的(つまり視察)として廻っていたのだから、やはり仕事だったのかも知れない。

一緒に廻った、ヒトがいいが、時々垣間見せる目が笑ってない感が、すさまじいくグローリーな社会人暦と特殊能力を言わずして雄弁に語っている御仁。50過ぎているのだが新婚さんらしい。熟年婚というより,年の差婚で、奥さんはかなり若い(がどのくらい若いのかヒアリングは失敗)。最近おめでたくご子息を出産されたとのことで、その辺りが見た目の「やさしいオジサン感」を滾らせているのか。天気はベタな表現だが随分春めいていた。その前日(つまり火曜日)が荒れ模様、雨、強風、気温低い、のハードな春天気の3大要素をモーラしていた。が2日間はうってかわったのどかな気候。荒れる日本海の波打ち際から温暖な瀬戸内の日だまりにぶっとんだよう。移動手段は自動車。可愛らしい(キャパシティーという意味で)軽自動車だった。

海際を、そして山奥へと走った。昼食は漁港で。概ねの観光地のランドマークな食堂には用意されている、地元の特産食材、郷土料理やらを全て味わえます、的なセットでハラを膨らませたため、眠い。後部座席のオジサンは寝てしまい。バックミラーに映るそのオジサンの寝顔をみていると、いうまでもなくコチラも睡魔に苛まれる。イキを止める、窓を開ける、空腸を強くしてみる、などいろいろ試したが難しく、が、小学生が個人史上未踏の長距離水泳記録に挑戦する際の息継ぎの如く、かろうじて意識が飛ぶ前に各各目的地に辿り着く、という有様だった。

そんな春の2日間。ちなみに橋もドライブ的な仕事。とある場所まで保冷機能のついたトラックを転がして、フルーツを受取にいく。夏の終わりと春の始まりに1回づつ、「通称フルーツ狩り」といわれている仕事。本来の主たる業務ではなく、だいたい個人で所有していないくらい、車に乗るのは苦手であるのに、行かねばならない。とても面倒臭い話なのだが、どうやらこの仕事も本日が最後らしい。気温もカラーリングも、移ろい具合としては4月に入ってほど、ドラスティックではないものの、それでも少し筒、世の中は巡っていく。