さよならガンダム

 東京お台場の名所となっていた実物大のガンダム像が姿を消すことになった。3月5日(2017年)、クロージング・セレモニーが開催され、多くのファンが別れを惜しんだ。写真のガンダムは2年前のものである。18mの巨体が威風堂々とそびえ立っており、いまにも動き出しそうだ。この時は、このような日が来るとは知らなかったはずである。

 アニメ「機動戦士ガンダム」がテレビ放映を開始したのは、1979年。筆者は鉄腕アトム鉄人28号の世代で、本アニメを観ていない。大型ロボットに乗り込んで操縦するというシステムを発明したのは、「マジンガーZ」だったと記憶する。それでも、機動戦士ガンダムは商業的に成功し、劇場版アニメ映画も数本製作された。

 放映時からすでに約40年経ち、当時の子供たちも立派な社会人になった。ただし、影響力は現在でも健在である。後編の小説やマンガが作られている。ガンプラガンダムのプラモデル)の人気も高いようだ。畑違いの食品分野でも、敵方のロボットを模した「ザクとうふ」1)が販売され、話題になった。

 テレビアニメは海外にも輸出され、多くの外国人ファンを獲得した。お台場を訪れた時も、多くの訪日客がガンダム像を取り囲み写真を撮っていた。像があるお台場海浜公園の周囲には、大江戸温泉物語日本科学未来館、フジテレビなどさまざまな観光スポットが揃っている。心地よい潮風を感じながら、1日を過ごせるエリアなのである。

 ガンダム像なき後、この場所はどうなるのか。ファンであれば、誰もが抱いていた心配は、払しょくされた。同サイズの「ガンダムUCユニコーン)」が登場すると発表されたのだ。福井晴敏氏の小説「機動戦士ガンダムUC」で描写されるロボットである。氏の作品は数冊楽しんでいるが、これは読んでいない。

 2年前のお台場訪問は、知人の招きによる。ある委員会の会議を行い、その後フジテレビ内のレストランで会食となった。眼下には、ベイエリア全体が広がる。夕日が沈む瞬間の印象的な光景を経験させていただいた。これに続く日没後の光景も素晴らしく、おいしい料理と共に充実した時間を堪能したものだ。

 このシチュエーションであれば、困難な交渉もスムーズに進められるだろう。異性と二人であれば、距離がぐっと近づくに違いない。話を戻そう。心配なのは、初代ガンダム像がどうなるかだ。これは、発表されていない。

1) https://sagamiya-kk.co.jp/big-zam/

広告を非表示にする